こんにちは。橋本です。
英語には、旅行を表す単語がいくつかありますが、
それぞれ、ニュアンスや使い方が異なるので
整理をしたいと思います。
travel ー 乗り物を使って長距離を移動するイメージ
乗り物にのって、移動・旅行するニュアンスです。
主に動詞で使います。
travel abroad 海外に行く、旅行する
travel Kyoto 京都を旅する
travel to the US 米国に行く
travel light というと、
荷物を少なくして旅行することを意味します。
名詞や形容詞でも使います。
Did you enjoy travels in Thailand?
（タイの旅行は楽しかったですか？）
travel expenses 旅費、交通費
travel agency 旅行代理店
実際の発音は「トラベル」と発音されません。
bとvの違いがあるものの、
日本人の耳には「トラブル＝厄介なこと」に聞こえるので、
外国人から日本人に話しかけていても
なかなか通じていない例をよく見ます・・・
trip ー ちょっとした移動、旅行でも比較的短い旅
ちょっとした移動、旅行でも比較的短いものを
指します。あと戻ってくる感覚があります。
trip を使って「 旅行に行く」を表すときは、
go on a trip になります。
take a day trip 日帰り旅行に行く
a business trip 出張
a field trip 学校でいく旅行、遠足
注意したいのは、
trip には動詞の意味もありますが、
旅行の意味は持ちません。
動詞になると、「つまづく」「こける」
という意味になります。
The actor tripped on the way to the stage at Oscars 2013.
(その俳優は2013年のアカデミー賞でステージに行く途中で
つまづいた)
ジェニファー・ローレンスの映像はこちら（笑）
https://youtu.be/WDU7zLAd2-U
また、口語では「トリップする」つまり、
ドラッグで幻覚症状がでることもさします。
journey ー 目的地に向かって行く長い旅
trip が戻ってくる感覚があるのに対し、
journey は目的地にまっすぐ行く
というニュアンスです。
長い道のりという感覚から、
人生行路をさすこともあります。
ただし、旅程や行程を表すこともあります。
a day’s journey from here
（ここから1日の行程）
voyage ー 長い旅、航行、飛行するイメージ
旅する人にかける言葉
「お気をつけて」「よい旅を」
Bon voyage! （ボン・ボヤージュ）
はフランス語ですが、
英語圏でもよく使われています。
voyageは、journey と同じく長旅のニュアンスです。
ただ、voyage は航海のイメージ。
船の旅だけをさすわけではありませんが、
船や飛行機を使っていくような長期の旅をイメージさせます。
こちらは、番外編です・・・
日本語で「旅行」は「遊び、余暇」をイメージしますが、
英語での travel や trip は必ずしも「旅行」ではありません。
「仕事ではなく遊びでの」旅行中である、旅行に行く
を表すとき、vacation が合う場面もあります。
海外に行ったときに現地の人によく聞かれる質問に対して、
A: What brings you here?
(なんでここに来たの？)
B: On vacation
（旅行です。）
Are you going to go on vacation this summer?
今年の夏は（長期）旅行に行くの？
いかがでしたでしょうか？
travel （長距離の移動）
trip (戻ってくる比較的短い旅)
journey (目的地に向かう長い旅)
voyage (船や飛行機をイメージさせる長旅)
意識して使ってみてくださいね！
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